テニス歴、技術、練習量に関係なくやってくる恐ろしい怪物…それがイップスです。
本来はゴルフの分野で使われ始めた言葉ですが、今ではスポーツ全般で用いられるようになっています。
症状は軽いものから重いものまで個人差があったりしますが、テニスの試合経験のある人であればほぼすべての人に経験があるのではないでしょうか。
今回は、
について、実体験も交えてお伝えしていきます!
【目次】
まずはイップスについて確認しよう
イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。
【出典】Wikipedia
このように、突然症状が出るのがイップスの特徴です。本当に突然です、突然。
それまでの調子に関係なくやってくるので、
焦る⇒思い通りに動けなくなる
という悪循環に陥ってしまいます。
原因の明確な決め手は無いですが、メンタル面が非常に大きく関わっていることは確かです。
テニスのイップスの原因として考えられること
- 失敗してはいけないという思い込み
- 絶対に負けられないという気負い
僕の実体験から、この二つの感情を抱いているときにイップス状態に陥りやすくなると考えています。
いずれも大きなプレッシャーがかかっている状態なので『体中に力が入りやすくなる』『視野が狭くなる』など、落ち着いてプレーができなくなってしまいます。
このような一連の流れが思い通りにプレーできなくなる原因で、それをイップスと表現するのでしょう。
イップスを克服するためにやるべきこと
ここから紹介するのは、僕が実際に取り入れて大きな効果があったイップスの克服法をお伝えしていきます。
試合前のアップはフルスイングで
特に草トーナメントで多いのが、アップでお互いがサービスを4本ずつ打つことですよね。
僕はこの時、サービスもリターンもできるだけフルスイングで打つようにしています。
意識すべきなのは、ネットに突き刺さるようなフルスイングではなく「ホームランになってもいいや!」くらいのイメージで打つことですね。
対戦相手からすると迷惑かもしれませんが、決してわざとやっているわけではないので…w
これをやってみると、細かいことがどうでもよくなるのでリラックスできるようになりますよ!
少し遠くを見る感覚を持つ
テニスコートに立つとありがちなのが、視野が狭くなること。
こうなると「いつもよりボールが見にくい…」「相手にコースを読まれやすい気がする…」といった状態に陥りやすくなります。
緊張すると、無意識のうちに猫背になって伏し目がちになるので、コート全体を見渡すことができなくなってしまいます。
なので、試合中は視線を上げて(イメージは対戦相手の奥のフェンスや壁を見るかんじ)胸を張るようにしましょう。
ボールが良く見えるようになる(遅く感じるようにもなる)し、堂々として見えるので相手にもプレッシャーを与えることができます!
試合を総合的に考える
たしかに試合の展開やポイントの状況によっては、ミスが許されないこともあります。
ただ、試合序盤からミスを恐れたプレーをし続けるのは非常にもったいないです。
経験上、勝敗を分けるポイントは試合中盤以降なことが多いので、序盤は目の前の1ポイントに集中しすぎることは好ましくないと考えています。
テニスの試合は、
- 4ポイント(1ゲーム)× 6ゲーム=24ポイント
で勝敗が決まるので(デュースやタイブレークはとりあえず置いといて…)試合全体を1ポイントの集合体として考えることができます。
どうでしょう?序盤のミスも取り返せそうな気がしてきませんか?
僕はこの考えを持つことで、気持ち的にかなり楽になりました!
結果的にプレーの質も向上するので、トライしてみてください。
技術的なことよりも気持ちが大事
テニスにおけるイップス克服の方法をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
ここまで読んでいただくと、技術的な話ではなく『気持ち』だったり『考え方』にフォーカスしていたと思います。
それだけに、誰にでもすぐに取り入れることができると思うので、まずは実践することから始めてみてください。
もちろん人によって向き・不向きがあることは言うまでもないので、ここで紹介した方法を参考に、オリジナルなイップス克服術を生み出してほしいと思います^^
それではまた!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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